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ドケチな社長のおいしいコーヒー

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その農場は青森県の山奥にあり、社長家族の「本家」と隣に「分家」家族の2軒しか家がなく、

家の前に広がる農園は本家である「社長」と80歳を超える「社長のお母さん」、「奥さん」、高校生になる三女の「娘」の4人と、唯一の正社員の男性1名の計5人でほぼ家族経営で農家をやっていた。

正社員を常に募集していたものの、中々思うように定着しないので、毎年季節労働者に頼っているようだった。

昔から家族経営で小さな時から農家一筋だったせいか、社長は絵に描いたような亭主関白で、尚且つ閉鎖された環境もあって、社長に注意できる人間が周囲に誰もおらず、そのせいでやや常識に欠ける所があった。

書きたい話はかなりあるけど、長くなるから今回は置いといて本題に行こう。

ある日の休み、社長がいきなり俺の部屋に現れた。

「今日ちょっと農協に用があるから三戸の町まで着いてきてくれねぇべか?」

正直めんどくさかったけど、休みの日に山奥で特にやることも無かったので着いて行くことにした。

社長の車の助手席に乗って、車で走ること約30分。

「あれ?ちょっと早かったべな」

どうやら約束の時間より1時間近く早く着いてしまったらしい。

「美味しいコーヒー飲むべ!」

「え?コーヒーっすか?」

ビックリして、聞き返す俺。

いつも乳首の透けた薄いタンクトップに、作業ズボン(しかもチャック全開)の社長と喫茶店に行くなんて夢にも思わなかった。

「おいし〜いコーヒー飲めるべな」

そういって車で町中を車で流す社長。

しばらくして、

「この辺だっけかな?」

というので多少テンション上がった俺は窓から喫茶店を探した。

「いやぁ、この辺ないっぽいですね。チェーン店とかですか??」

俺の話が耳に届いたのか届いてないのか、

「おお、あったぞ」

そういってB◯Wのディーラーの駐車場に車を停めた。

「タイヤでも替えるんですか?」

「降りるぞ」

社長がディーラーに一目散に入っていくので、着いていく俺。

ディーラーには当然ながら手の届きそうにないB◯Wの新車が展示されていた。

「見ろ、これカッコイイいいべ?」

「あ、はぁ。。。」

見るからに金持って無さそうな二人組の来店に、スタッフも寄ってこなかったが、

俺の「社長、買うんすか?」

「社長」の言葉に反応してわかりやすいくらいにスタッフが話しかけてきた。

「これ◯◯が◯◯で〜」

黙ってひとしきり説明を聞いた後、社長がひとこと

「とりあえず、コーヒーか何か飲み物ねぇべか?」

「そ、そうですね、とりあえず座ってお話させて頂きます」

その瞬間俺は社長の言ってた「美味しいコーヒー」が何かを知って絶句した。

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最終更新日:2016-03-30 00:14

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